運動神経が良い!スポーツが大好き! そんな子どもを育てるために サッカーコーチのブログ

アデレードでサッカーレッスンを行なっているコーチのブログ。

プロスポーツ選手に末っ子が多いのはなぜ?

子どもにとってのスポーツとの出会いは、早ければ早いほど良いです。

 

プロ選手には末っ子がダントツで多いと言われます。その一つの大きな理由はスポーツとの出会いが早くなるからです。

 

私自身も末っ子で、兄の影響で、早くからサッカーを始めました。兄は小学校1年生の時にサッカーを始め、僕も同じ時期に幼稚園の年中から始めました。

 

前回のリオオリンピックの金メダリスト16人中、なんと10人が末っ子※1だそうです。私が好きな、野球のイチロー選手やサッカーの本田圭佑選手も末っ子です。

 

※1 きょうだいの四つの分類: 男女問わず最初に生まれた子を「長子」、間に生まれた子を「中間子」、最後に生まれた子を「末っ子」、きょうだいがいない子を「一人っ子」と呼ぶ。

 

他にも末っ子の有名選手はたくさんいいます。野球の大谷翔平選手、サッカーの香川真司選手、スケートの羽生結弦選手浅田真央さん、テニスの錦織圭選手、スキージャンプの高梨沙羅選手、ゴルフの松山英樹選手など、世界で活躍する選手は末っ子ばかりです。

 

兄弟の中で末っ子がより上手くなる傾向になるのには、いくつかの理由が考えられていますが、その中でも最も有力なのは環境、つまり、スポーツを始めるのが早いからです。

 

「お兄ちゃん、または、お姉ちゃんが習い出した」タイミングで、弟、または、妹も習い出すことが多いこともあり、比較的、下の子は上の子よりも早くから習い出します。

 

スポーツは習い出すのが早ければ早いほど、上手くなります。その子の最大成長度(将来どこまで上達するか)は伸びます。

 

ただ、親御さんにとっては、いきなり習わせるのも心配だと思います。体験レッスンをやってるところも多いと思うので、そういった場を用いるのも一つでしょう。私のプライベートレッスンでは、体験レッスンも行なっていますし、「サッカー広場」という気軽にサッカーを楽しめ、子どもがサッカーに興味があるかどうかを確認できる場を用意しています。興味のある方は、こちらをご覧ください。

www.gogoadelaide.com.au

 

 

 

 

 

 

人生に一度のビッグチャンス!

発育発達的に運動能力、スポーツスキルを養うのに重要な時期人生に一度やってきます

 

個人差がありますが、3歳から12歳までと言われています。そして、この期間のことを「ゴールデンエイジ」と呼びます。

 

ゴールデンエイジを迎えた子どもは、神経系の発達が著しいため、とても上達が速いです。

 

例えば、大人が100回反復してやっと身に付けるような技術を、数回やっただけで出来たりします。

 

そのため、運動神経やスポーツスキルを伸ばすためには、この時期にどれだけ運動やスポーツに取り組めたかが重要になります。ゴールデンエイジ が過ぎてから「もっともっと上手くなりたい」と思ったとしても、もはや遅いのです。

 

私のサッカーまたはスポーツレッスンでは、この時期の子どもたちのレッスンに力を入れ、発育発達に基づいたレッスンを行っています。

 

今日も、ゴールデンエイジ を迎えている子どもにレッスンを行いましたが、本人はとてもやる気があり、もっともっと上手くなりたいと願っています。そして、数ヶ月後に、クラブに加入するためのセレクションがあります。

 

そんなこともあり、今は週1回のレッスンを週2回に増やすことを親御さんと話しています。週1回と週2回では、上達スピードは、1.5倍か2倍になるため、大きな違いになります。

 

そして、ゴールデンエイジの期間にこそ、我が子に投資をし、上手くなれる時に上手くなるよう環境を整えてあげるのが親御さんにとってもお子さんにとっても良いと考えます。もちろん、スポーツが全てではないので、色々なバランスを加味して考えなければなりませんが。

 

ただ、ゴールデンエイジが過ぎてから時間とお金を費やすよりも、ゴールデンエイジ 中にそれらを費やした方が効率が良いですし、将来が広がります

 

今回、改めてゴールデンエイジ について考えさせられ、現在は基本週1回のプライベートレッスンを行なっていますが、割引ありの週2回のプランも用意しようと考えています。

 

子どものポテンシャルが最大限に伸ばされ、子どもの将来が広がるレッスンを目指します!

 

親の職種が子どものスポーツの上達に影響する?

「父親の職種が子どものスポーツの上達に影響する」という話を聞きました。

 

お父さんが子どもがスポーツをするために時間を取れるような仕事である場合、子どものスポーツの上達に大きく影響するとのこと。

 

・定時で上がれる仕事

・週末が休みの仕事

・早く上がることができ、子どもと放課後に時間を取れる仕事

・子どものために時間を調整しやすい自営業など

 

そのような仕事に就いてるお父さんの子どもは、スポーツの上達が速いみたいです。実際に、世界で活躍する野球選手のイチローテニス選手の錦織圭選手のお父さんもそうだったとか。

 

はっきりとしたデータが手元にあるわけではありませんが、考えてみれば当たり前のように思います。

 

運動神経は遺伝よりも環境が大きく影響しますが、子どもに良い環境を作れるかどうかは父親の仕事に左右されるところも多いと思います。

 

かと言って、そのために無理に仕事を変えて、家族が食っていけなくなるようでも困ります。

 

今の時代であれば、たくさんのスポーツレッスンがありますので、そのような環境を用いるのも一つでしょう。

スポーツを通して人生を豊かに

先日、5歳の男の子のレッスン終了後に家に戻ると、その子のお母さんから嬉しい報告が届いていました。

 

「今日は自分から家のお庭でサッカーをすると言って、ボールを蹴って遊んでいました」と書かれていました。

 

インドアでの遊びが好きだったその子が、サッカーレッスンを何回か行い続けた結果、ゆっくりであればある程度自由にボールが蹴れるようになり、サッカーに楽しみを見出し、自ら外でボールを蹴るようになったのです!

 

テキストを読んだときは、とても嬉しかったです!

 

 

この出来事を通して、改めてスポーツの意義について考えさせられました。スポーツの意義とは何でしょうか?

 

スポーツは、人(子ども)に楽しみや喜び、健康を与え、人生を豊かにするものです。

 

人は、スポーツを通して喜びや感動、楽しさや満足感を得ることができます。また、人は健康な生涯を送ることができます。

 

※オーストラリアでは日本以上に肥満が問題になっているので、子どもに運動習慣があるかどうかはとても重要でしょう。

 

 

では、サッカーレッスンを含めた、スポーツレッスンの意義とは何でしょうか?

 

スポーツができればできるほど、楽しみや喜びが増します。楽しみながら運動することができ、健康を維持しやすくなります。

 

運動能力やスポーツスキルは、スポーツを楽しむ最大のツールです。それらがなければスポーツを上手にプレーすることはできず、上手にプレーできなければスポーツをする意欲を失ってしまいます。

 

※ 運動習慣のない方の最大の理由は「自分は運動が苦手だから」というデータがあります(日本文科省:運動習慣調査 2013)。

 

スポーツを楽しむために必要なスポーツスキルや運動能力は自動的に身につくものではなく、子供の年齢に応じての相応しい環境が必要です

 

そして、幼少期に「スポーツができないからスポーツが嫌い」となってしまうと、その後、運動習慣がない大人になることが多くなると言われます。

 

当サッカーレッスンは「すべての子どもたちが生涯を通して運動もスポーツも楽しめるように」という願いのもとに行われています。

 

子どもたちに生涯の財産となる運動やサッカーの楽しさを養ってもらうために、運動能力やスポーツスキルを身につける場を提供します

 

外遊びが減少し、TVやゲームなどの室内遊びが人気を集める中でも、「もっとスポーツしたい!」「スポーツ大好き!」と言う子どもたちが育つことを願ってレッスンを行うことを目指しています!

サッカーを習えば必ず上手くなるは嘘!?

先日、レッスン生のお母さんとある地元のサッカークラブの話になりました。知り合いから聞いた評判はあまり良くなかったけれども、サッカーが好きなお子さんにプレーする環境を少しでも増やすためにクラブに入れてあげたそうです。

 

そのお母さん曰く、評判通り、いくつかのスキルアップの練習があり、その後試合をするみたいなのですが、その中で具体的な指導がなされないそうです。30人ぐらいの子どもたちがいて、コーチは数人ですから、そうなるのは仕方ないが、子どもが上手くなるかどうかが心配だと話していました。

 

このお母さんの心配が的を得たものです。お話しをお聞きした後、僕なりのアドバイスをさせていただきました。

 

子どもにサッカーを習わせてる保護者の方の中で、「サッカーを習わせれば(自動的に)サッカーが上手くなる」と思っている方が見受けられます。

 

しかし、率直に言ってスポーツの上達はそんなに単純なものではありません。

 

サッカーに限らず、子どもにスポーツを習わせている保護者の方で、ただ楽しむだけでなく、上達してほしいと願っている場合、次の二つのポイントを考えなければなりません。

 

一つ目は、子どもは本当にスポーツを"習っている"のかです。例えば、子どもがスポーツを楽しんでるだけで、具体的にコーチから何かを教えてもらっていたり、働きかけられていたり、ある技術・動作の反復をさせてもらえていなかったり場合、それはスポーツをやっているとは言えても、"習っている"とは言えません。

 

スポーツコーチにまず求められるのは、レッスン・練習を成り立たせることです。子どもがその場でスポーツを習ってるかどうかは別として、少なくともスポーツをプレーする環境をつくることです。練習が滞りなく進むようにファシリテートすることができなければ、レッスンは成り立たなくなります。つまり、練習の進行役としての役割を担います。これはレッスンの「楽しさ」に大きく影響するでしょう。

 

その上で、次にコーチに求められるのは、子どもを上達に導くことです。子どもが上手くなるための練習をプランニング・実施し、その中で具体的に教えたり、働きかけたりすることを通して、子どもを成長させます。コーチは単なる進行役ではなく指導者としての役割を担います。これは子どもの「成長」に大きく影響します。

 

この二つの役割を担うコーチがいてこそ、楽しみつつ上達するレッスンが生まれます。そして、前者だけでは、楽しめたとしても、上達することには限界があります。むしろ、変な癖ばかりが固まっていってしまい、下手になることもあるでしょう。

 

ただ楽しんでくれさえすれば良いのであれば全く問題ありませんが、上達して欲しいのであれば、本当に子どもがその場でスポーツを習っているのかを見分ける必要があります。どうやって見分けられるでしょうか? そのスポーツ初心者の人にとっては難しいと感じるかもしれませんが、意外と簡単です。コーチが具体的な働きかけ・教授・指導をしているかどうか、また、子どもが目に見えて上達してるかどうかを見れば分かります。

 

特に、子どもが上達したいと願っている場合は、できる限りその子にとって最適な環境を用意してあげてください。後から後悔しても、時間は戻ってこないですし、若いうちにしかスポーツは上達の速さは望めないので、子ども時代の環境はとても重要です。

運動神経が良いことのメリット

今日のレッスンでは、とても運動神経の良い子どもを教えました。

 

運動神経が良い子どもは、自分の頭でイメージした動きをすぐに実践する事が出来ます。これはスポーツを習う上で、大きなメリットになります。

 

なぜならば、基本的にスポーツを習うという事は、これまでに体験してこなかった動きを習得するという事だからです。初めてトライする動きを、すぐに出来るようになるかは、運動神経の良し悪しにかかっています。

 

なので、運動神経の良い子どもはスポーツスキル習得のスピードがとても速いです。どんどん上達していきます。反対に運動神経が悪いと、何度も何度も反復しないと出来るようになりません。

 

例えば、ジグザグにドリブルするという練習をするとします。

 

運動神経の良い子どもは、ボールなしの素走りで、上手にジグザグに走る事が出来ます。そして、ボールありでドリブルするにも、脚の運びが上手なので、何度か練習すればすぐにジグザグにドリブル出来るようになります。

 

反対に運動神経の悪い子どもは、ボールなしの素走りでも、上手にジグザグに走る事が出来ません。ボールありでドリブルでジグザグに回ろうとすると、全く成り立ちません。なのでまず、ジグザグに上手に走る事を身につけなければいけないのです。そしてから、ジグザグにドリブルする感覚を養っていきます。脚の運びがぎこちないので、ジグザグドリブルを身につけるのも時間がかかります。

 

このように、運動神経の良し悪しは、スポーツスキル習得速度に大きく関わります。そして、スポーツスキル習得速度は、スポーツを楽しめるかどうかにも大きく関わるので、やはり小さい頃から多種多様な遊びやスポーツを体験させる事はとても重要なことです。

 

七つに分類される運動能力を向上させ、九つのスポーツの基本動作を身につけるレッスンを行なっていますので、オーストラリア、アデレードにお住いの方で興味のある方ははぜひご連絡ください。

 

菊地 祥彦

y.kikuchi.0211@gmail.com

0434598564

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10歳以上の子のレッスンで思うグループレッスンの限界

今日は10才の男の子にサッカーを教えました。

 

レッスン前に学校のサッカークラブでサッカーを習っていたと聞きました。学校のクラブでサッカーがどれくらい上手くなるのかをある程度見れると思ったので、そのような意味でもレッスンを楽しみにしていました。

 

レッスンをしてみての感想は...想像していたような感じでした。

 

基本的に多数で行うサッカーレッスンでは試合感は身につけられますが、具体的・体系的にサッカースキルを伸ばすことはとても難しいので、荒削りなプレーヤーになります。幾つかの自分の好きなテクニックはまあまあ上手で、その他のテクニックはあまり出来ず、試合での駆け引きなどはよく出来ます。

 

彼もそのような感じでした。インステップキックとインサイドキックはあまり出来ないのに、アウトサイドキックがなぜか上手でした!

 

日本ではずっとグループレッスンで教えていたので分かりますが、グループレッスンでは個別に教えることは出来ず、1人当たりの反復回数も少なく、技術向上よりも楽しさのある(盛り上がる)レッスンがより求められる傾向にあるので、中々スキルアップするのは難しいです。

 

オーストラリアに来てから頻繁にマンツーマンレッスンを行うようになり、「スキルアップにはマンツーマンレッスンこそが一番」だと確信しました。

 

今回の40分のレッスンでも、インサイドキックの軸足の位置と向き、蹴り足の振り方や足首の固定、身体の向きや腕の使い方など、簡単なものから徐々に徐々に1つ1つ教えていった結果、結構上達しました。彼は1回のレッスンで200回以上はボールを蹴ったと思います。

 

マンツーマンレッスンは料金は高いですが、確実に上達します。

 

グループレッスンは料金は安いですが、頻度が多くないと(少なくとも1週間に2回以上)上達スピードは緩やかになってしまいます。

 

ビジネスを回していく面では、グループレッスンを多くしたいと思いますが、子どもたちのサッカーライフ、将来のために、出来る限りマンツーマンレッスン主体でやっていきたいです!