日本サッカー界の至宝を育てた子育て術⑶ 絵本を積極的に読み聞かせる
18才ながらスペイン1部リーグ、また、日本代表でプレーする久保建英(たけふさ)選手。
そのご両親の教育方針はとてもユニークなもので、お父さんが本を出版したほどです。
サッカー以外のことでも大切にされていたことがあったそうですが、その一つが「本の読み聞かせ」です。
久保家の子育て術3: 絵本で想像力や思考力、コミュニケーション力を磨く!!
テレビやゲームは避け、たくさん絵本を読んであげたそうです。
ご自宅には絵本が400冊以上もあったとか...(凄い数ですね!!)。
そして、週に20冊以上を読み聞かせてあげていたそうです。
毎日の読み聞かせの効果もあり、久保選手は本好きになり、自ら本を手にとって読むようになったそうです。
そして、読書のおかげで、コミュニケーション力や思考力が磨かれたのだろうとご両親は考えておられるそうです。
実際に、久保選手のコミュニケーション(言語)能力は、類い稀なものです。まず、スペイン語が流暢に話せます。そして、少年時代に数年間スペインで生活していたにも関わらず、日本語もきちんと話すことができます。スペインでも日本でも、彼のインタビューの受け答えは高く評価されています。
そして、久保選手は高い思考力も兼ね備えています。高い身体能力を持っているわけでもないのにも関わらず、彼が海外でも日本代表でもプレーできるのは、高い技術力と思考力があるからです。彼はサッカーIQが高いと言われます。その状況状況で最適な判断をすることができるのです。
もちろん、それらの能力がすべて読書によって培われたわけではないでしょうが、久保選手が成長する過程で大きな影響を及ぼしたのだろうと思います。言語能力が身につくことで、普段の生活でもサッカーグランドでも感覚に動くのではなく、きちんと考えて行動することができる人間、選手に育ったのでしょう。
久保選手のご両親のように、"できれば本が好きな子どもに育ってほしい"、と願う親御さんが多くいるのではないでしょうか。
実は私たち夫婦もそうでした。
初めの子育て、試行錯誤の毎日。
失敗しながらも、一応、息子は本好きに育ってくれました(今のところ)。
現在、2歳半の息子。 1日にたくさん本を読みます。
ある日、試しに数えてみたところ、その日1日に18冊、絵本の読み聞かせをしました。
息子が本好きになるように導くために、いくつか心がけたことがあります。
個人的な体験談で恐縮ですが、本好きな子を育てたい方々の参考になるかもしれないので、紹介させていただきます。
"子どもを本好きにさせる7の方法"
⑴ たくさん話しかける
息子が乳児の頃から、たくさん話しかけました。
息子が発する声の真似をしたりして遊んだりも。
このおかげで、僕らの声をよく聞いてくれるようになったと思います。
『語りかけ育児』という本がとても参考になりました。子どもの発達段階に合わせて、どのように言語教育ができるか知ることができます。
⑵ 乳児期から本を読み聞かせる
生まれて数ヶ月の頃からほぼ毎日、本を読み聞かせました。
絵本だけでなく、絵が少ない活字の物語本なども読み聞かせたりしました。
息子はよくわかってなくても、目をじっと本に向けて聞き入ってました。
本の読み聞かせを生活の中にに組み込むことで、読書の習慣を早い段階でつくることができました。
⑶ テレビやスマフォを出来るだけ避ける
「楽しさ」というのは相対的なものだと思います。
本好きになるには、絵本が楽しいものである必要があります。テレビやスマフォの画像や動画は、簡単に夢中になることができるので、それ以外の楽しさを奪う可能性があります。
本の楽しさを味わってもらうためにも、テレビやスマフォはできる限り見せないようにしました。あまりにもテレビを見なくなったため、テレビは知人に譲りました。
テレビは言語教育に効果があるという見方もありますが、『語りかけ育児』の本には、小さい子どもに対するテレビを通した言語教育には殆ど効果がないという研究結果が紹介されていました。デバイスから聞こえる声ではなく、目の前にいる人間の口から出る言葉によって、子どもの言語能力は身に付いていくみたいです。つまり、子どもが言葉を身に付けてる段階(0-2才?)で「日本語を伸ばしたいから」という理由でテレビを見せてもあまり効果がないのかもしれません...。
⑷ 本を出来るだけたくさん集める
子どもが生まれてから、徐々に本を集めていき、子どもがいろんな本を楽しめるようにしました。いろいろな作者、ジャンル、また、英語、日本語の本があります。
⑸ 子どもの好みに合わせて本を集める
色々な本を子どもに読み聞かせする中で、子どもの好みがわかってきます。うちの子だと、作者で言えば林明子さん、ジャンルで言えば動物系が好きでした。現在は変わってきていますが、今も子どもの好みに合わせてできるだけ本を集めています。
⑹ 絵本へのアクセスのしやすさ
子どもの身近に絵本を起き、また一目ですべての本を眺められ、自分で自由に手に取れるようにしています。現在、おそらく150冊以上の本があると思いますが、子どもの遊ぶスペースにそれらを並べて置くことで、本を読みたいときはいつでも読めるようにしています。
⑺親自身が絵本好きになる
絵本が好きな大人の方もいるかもしれませんが、僕は全く絵本に興味がありませんでした。最初の頃は読んでいても、よく分からないストーリーがあったり、何かを学べるわけでもないので、読んでいても楽しくありませんでした...。しかし、徐々に絵本の楽しさが分かるようになり、今では息子と楽しみながら読めるようになりました。そうすると、お互いにとって絵本の読み聞かせの時間は楽しいものになります。
絵本の読み聞かせの効果からか、徐々に言葉を覚えていっています。将来もこのまま読書を続けてくれるか分かりませんが、ずっと本好きでいて欲しいものです。