運動神経が良い!スポーツが大好き! そんな子どもを育てるために サッカーコーチのブログ

アデレードでサッカーレッスンを行なっているコーチのブログ。

サッカーキャンプに参加

去年に引き続き、今年も冬のスクールホリデー中に開催されるサッカーキャンプにコーチとして参加します。このキャンプは、シドニーに本拠を置く「アンバサダー・サッカー・キャンプhttp://soccercamps.org.au )」主催のキャンプです 

 

去年はアシスタントでしたが、今年はメインコーチの一人として参加させてもらえることになりました。英語力が不十分にも関わらず、指導力が認められてのことなので、素直に嬉しいです。前回は小学校高学年のグループに参加しましたが、今回は小学校低学年を指導します。今回は自分で練習メニューを考えて実施できるので、去年よりも楽しみです!

 

ところで、スポーツの世界では、よく「キャンプ」が実施されます。

 

選手の頃はあまり考えませんでしたが、コーチになってから「キャンプの目的・意義」について考えるようになりました。

 

キャンプは短期集中型のトレーニングです。その短期間のキャンプの中で、爆発的に技術が伸びることはほとんどないでしょう。それでは、それなりのお金を払ってまで子どもたちが参加する意義はどこにあるのでしょうか?

 

今回のキャンプ参加に併せて、三つ考えてみました。

 

1. サッカーの楽しさを味わう

 今回参加する子どもたちのサッカーレベル・経験はまちまちです。すでにクラブに所属してる子もいれば、たまに友だちと草サッカーをするぐらいの子もいます。特に、サッカーの経験が浅い子どもたちが、短期間でサッカーをたくさんプレーすることで、これまでの何倍、何十倍もサッカーの楽しさを味わう機会になってほしいです。

 

2.自信をつける

 子どもたちが「心・技・体」全ての領域で、一回りも二回りも成長し、自信をつけててほしいと願っています。四日間のキャンプの中では、子どもたちが自信をつけられるよう、よく取り組んだ子どもを表彰する機会がたくさんあります。

 

3.思い出を得る

 ホリデー明け、学校に戻った時に、必ず「ホリデーはどうだった?」と子どもたちは聞かれるでしょう。その時に「サッカーキャンプに参加した!最高に楽しかった!」と子どもたちが言えるようなキャンプにしたいです。小さいの頃の思い出は大人になっても心に残っています。そのような思い出の一つにこのキャンプがなれたら、それはとても素晴らしいと思います。

 

 

この三つの目的にかなったキャンプになるように準備、計画し、明後日からのキャンプにのぞみます! 子どもたちとサッカーを思いっきり楽しむのが楽しみです!

好奇心がもたらすもの

今日、2歳の息子を動物園に連れて行きました。

 

色々な動物を見させてあげたいという親心を持ちつつ、園の中に入っていくと...息子は動物がいる方には行きたがらず、プレイグラウンドに行きたがりました。

 

「せっかく動物園に来たのに!!」という思いを持ちつつも、ベビーカーを押してプレイグラウンドに向かうと、次に彼は、プライグラウンドで自分が乗っているベビーカーを押して遊びたいと言いだしました...。

 

「せっかくプライグラウンドに来たのだから、身体を動かしてたくさん遊んで欲しい!!」 と思ったのですが、彼の思いを受け止め、しばらくベビーカーを押させてあげました。その間に何度も「動物見にいこうよ」「◯◯も見れるよ」と促しましたが、「見に行かない」「いやだ」の一点張り。とほほ。。。

 

プレイグラウンドの狭い道でベビーカーを押して歩くのが楽しくて楽しくて仕方がないらしく、同じ道をぐるぐる回りながら、結局、なんの動物も見ずに1時間ぐらいが経ちました。

 

その後、一応、プレイグラウンドから脱出でき、少し動物を見て回りましたが、結局またベビーカーを押したがり、疲れて休憩する以外ととお昼を食べる以外は、ずっとベビーカーを押してました...。

 

そんな中、見ていてビックリすることがありました。最初は難しそうにベビーカーを押して歩いていたのですが、そのうち慣れてきて、段差やくねくねスロープ、坂道などもお手のものに!笑

 

そんな彼の姿を見ながら、子どもの「好奇心の力」って凄いな〜と思いました。

 

日頃からサッカーのレッスンでも、その子が興味関心を持ったこと、持っていることを出来る限り大切にしていますが、改めてこの機会に、子どもの好奇心に付き合ってあげることのメリットについて考えてみました。

 

 

子どもの好奇心が生み出す5つのもの

  

1.好奇心は「やる気」を生み出す

 大人もそうですが、子どもは好奇心を持つと、自然と「やってみたい」と思います。好奇心が何かを始めてみるきっかけになります。時に、大人が思いもしなかったことに興味関心を持ち、その領域においてとても上達したという話を何度も聞いたことがあります。

 

2.好奇心は「主体性」を生み出す

 好奇心があり、何かを自発的に始めると、自然と主体的に取り組むようになります。自分自身で興味関心を抱いていることなので、夢中になれます。反対に強制されたことであれば、興味がないことであれば、心から楽しみ、時間も忘れて没頭することは難しいでしょう。

 息子の場合、今は色々なものの「表面」に興味があり、日頃から電車や車のおもちゃで色々なところ(表面)を走らせ、その感触を楽しんでいるみたいです。ベビーカーも色々な道の表面を(時に道なき道を!!)押して歩く感触を楽しんでいたのでしょう!

 

3.好奇心は「継続」をもたらす

 好奇心があり、夢中になれると、自然と継続できます。好きなことって継続できますよね。そして、'継続は力なり'という格言もあるように、何かを地道に続けることで成果が生まれるようにます。

 

4.好奇心は「チャレンジ精神」を生み出す

 好奇心があると、夢中になって取り組み続ける中で、色々なことに自らチャレンジします。息子は今日、最初はベビーカーを押して段差を越えることが出来ずにいたのですが、そのうちウィリーさせることを覚え、困難を克服してました...。笑 

 

5.好奇心は「上達」をもたらす

 好奇心があり、自分からチャレンジするようになると、トライアンドエラーを繰り返しながら、上手くなっていきます。もちろん大人の考えるスピードで、また、効率で、上達するわけではありませんが、遠回りしたとしても、継続することで、チャレンジすることで、着実に上達していくでしょう。

 

 

このように、子どもの好奇心を大切にすることには、様々なメリットがあると思います。

 

どんなことでも、好奇心を持つことが出来れば、上達や成果につながると思います。

 

そして、結局、子どもの好奇心を大切にすることで、子どもが天職を見つけたり、生涯の楽しみ・趣味を見つけたりすることを応援できるんだと思います。

 

子どもの好奇心に付き合ってあげることは、面倒なようで、また、あまり意味がないようで、実はとても意味があるのかもしれません。

 

もちろん限界はありますが、その子がその子らしく生きていくために、また、その子が自分の世界を広げ、人生を豊かにするために、その子の興味関心が何なのかに興味関心を持ち、それらを出来る限り応援してあげるのが大切なのでしょう!

教え子がJリーガーに

幼少期に指導に携わらせていただいた子が、Jリーグ・浦和レッズに入ることに決まりました。

 

彼とボールを蹴った日々を懐かしく思い出します。サッカーが大好きで、練習が終わっても一緒にボールを蹴ってました。

 

教え子が成長した姿を見ることに、言い尽くせない喜びを感じます。

 

これからも、子どもたちの成長のために、一人一人の将来像を思い描きながら、指導していきたいです。そして、大きくなり、成長した姿を見れたら、とても嬉しいですね。

 

スポーツは何歳から習い始められるか?

現在、3才からレッスンを受け付けていますが、そもそもスポーツ(サッカー)は何歳から習い始められるのでしょうか? 本当に3才から'レッスン'を行うことはできるのでしょうか?

 

3,4才の子どもでも、そのスポーツを好きであれば、一応レッスンを最初から最後まで受けることはできます。ただ、この年代の子どもは「(何かを)習いたい」「上達したい」という思いはほぼありませんので、レッスンは遊びになります。

 

つまり、子どもにとってはレッスンは、レッスン(習い事、授業、練習)ではありません。そのため、レッスンの内容は、運動能力を伸ばしたり、スポーツの基本動作を身につけたりできるような遊びが基本になります。

 

レッスンがレッスンとして成り立つのは、子ども自身が「上達したい」「きちんと習いたい」という思いをもった時でしょう。大体の子どもは、6才以降にそのような思いを持つことが多いと思います。

 

まだ、「習う」のが難しい場合は、「遊ぶ」ことが基本になります。そして、それはたとえ「レッスン」であったとしても強制すべきでないと思います、出会いというものはとても大切です。幼い子どもがスポーツとの出会いにおいて嫌な記憶を持つならば、それ以降の人生でスポーツを楽しむことは難しくなると思います。

 

そのため、3,4才の子どもを対象にレッスンを行う場合、子どもが飽きたり、違うものに興味をもったりした場合(プレイグラウンドに行きたい等)、レッスンが中断したり、時には中止になったりします。スポーツを心から楽しむようになるための一つのプロセスとして、それは仕方がないことだと思います。子どもは大人の願う通りのスピードで成長しません。私たち大人は焦らずに子どもの成長を見守るべきだと思います。

 

私が心から願うことは、子どもたちが小さい頃からたくさん運動し、スポーツを楽しみ、生涯を通して運動・スポーツから喜びや健康を得ることです。その目標が達成されるよう、長い目で見ながら、子どもたちに接していきたいと思います。

 

 

子どもに生涯スポーツを楽しんでもらうためには

最近、レッスン生や保護者の方のご要望で、サッカーだけでなく、野球やテニスなど、複数のスポーツをレッスンに取り入れる事が多くなりました。

 

子どもは好奇心に満ちています。他のスポーツを見る機会があると、すぐに興味を持ち、「自分もやってみたい」と言います。

 

その好奇心を生かし、子どものうちに特定のスポーツだけでなく、複数のスポーツに触れさせるのはとても良い事だと思います。

 

その理由は、

 

⑴ 発育発達的に、3才から12才までの時期はスポーツ動作の習得が早いからです。幼いうちにこそ、色々なスポーツに触れさせてあげると、子どものスポーツにおける選択の幅が広がり、その子に適したスポーツが見つける事ができるようになるでしょう。

 

⑵ また、生涯の健康と豊かさを得るためにも、様々なスポーツができると、スポーツ・運動を行う機会が増え、人生の趣味を持つ事ができるようになり、人との交流の機会も得る事ができるようになります。

 

私自身、小さい頃から、サッカーを中心に、野球やバスケットボールを日常的に楽しんでました。また、体育大学では、さらに多くのスポーツに触れる事ができ、複数のスポーツをある程度プレーできるようになりました。おかげで、サッカーがマイナーな国に来ても、テニスを趣味にする事が出来ています。

 

今のところ、レッスンでは、サッカーだけでなく、野球とテニスの基本的な動作を身につける事が出来ます。これから、扱えるスポーツの種目を増やし、子どもたちの生涯にわたる健康と喜び、豊かさに貢献できるように励んでいきたいです。

トランポリンって意味あるの?

子どもは飛んだり跳ねたりが好きですよね。

 

うちの子も、毎日のようにベッドでジャンプしています(いつかベッド(子供用)の底が抜けるんじゃないかと心配笑)。

 

オーストラリアに来たばかりの頃、トランポリンをたくさん見かけ、ビックリしました。さすが国土の広い国ですね。こちらの子どもたちは、日本の子どもたちよりもジャンプして遊ぶ機会が多いでしょう。

 

ところで、トランポリンで遊ぶことは、子どもの身体能力にどんな効果があるのでしょうか?

 

⑴ 足の筋肉を鍛えられる

ジャンプする時に最も使う筋肉は、もちろん足の筋肉です。ふくらはぎと太ももの筋肉を鍛えることにつながります。

 

体幹を鍛えられる

トランポリンで遊んでみるとわかりますが、あれは全身運動です。一見、ただジャンプしてだけで、足の筋肉しか使ってないように見えるかもしれませんが、足元が不安定な中でジャンプし続けるために、実は身体全体、体幹を使っています。

 

体幹が鍛えられ、また、身体の軸がブレてるとジャンプし続けるのが難しくなるため、トランポリンで遊ぶことは姿勢を良くすることにもつながるでしょう。

 

⑷ バランス能力・調整能力を鍛えられる

トランポリンでジャンプし続けるには、バランス能力が必要です。また、トランポリンで色々な動きを入れながら遊ぶと、身体の各パーツを自分のイメージ通りに動かす調整能力を鍛えることにつながります。

 

以上、トランポリンの4つの効果を見てきました。

 

トランポリンは、楽しく運動でき、色々な能力を鍛えられるので、とても良いと思います。

 

ぜひ、うちの子にも、もう少し大きくなったら(3才ぐらい?)、日常的にトランポリンで遊ばせてあげたいです(ベッドが壊れても困るので!!笑)。

レッスン終了時の嬉しい一言

今週はずっと雨でレッスンをお休みしていましたが、やっと今日レッスンをすることができました。

 

今週は家の中で過ごすことが多かったので、ちょっと久々のレッスンは良い気分転換にもなりました。というのも、我が家では三人中二人(妻と子)が手足口病にかかり、三日間缶詰状態で、子供の面倒を見ていました。

 

そんな今日のレッスンで、5才の子がレッスン終了時に「More!」と叫びました。

 

「レッスンをもっとやりたい!」という素直な声を聞けて嬉しかったです。

 

スポーツは子どもを夢中にさせる力を持っています。

 

レッスンを通して、子どもたちにそのスポーツの魅力に少しでも触れてもらい、「もっとやりたい!」と思えるようなレッスンをこれからも行なっていきたいです。

 

そのためには、子どもたちの興味関心、楽しさを損なわないようにレッスンを進めていく必要があります。また、子どもたちがより楽しめるように上達に導く必要もあります。

 

大人は"早く上手くなってほしい"と思うので、「上達」を求めすぎ、「楽しさ」を損なってしまうことがよくあると思います。そうすると、子どもは楽しさを失い、スポーツ=つまらない、となるので、そもそもプレーするのをやめてしまいます。

 

かと言って、上達に導くのを無視するのも子どものためにはならないので、この両者のバランスをうまく取ることが必要です。

 

バランス配分としては、楽しさに浸らせてあげつつ、たまにちょっと難しいことにトライするように導くと言った感じだと思います。

 

スポーツに出会ってまもない子どもは、「上達」ではなく「楽しさ」を求めてスポーツをします。なので、大人が願うように上達を目指してはくれません。だから、大人の側に求められるのは「忍耐」だと思います。そして、子どもが歩むプロセスを一緒に楽しんであげることでしょう。

 

これからも「とても楽しくて、着実に上達できるレッスン」を目指していきます。