運動神経が良い!スポーツが大好き! そんな子どもを育てるために サッカーコーチのブログ

アデレードでサッカーレッスンを行なっているコーチのブログ。

日本サッカー界の至宝を育てた子育て術 ⑴ 家の居心地を良くしない

久保建英(たけふさ)というサッカー選手をご存知でしょうか?

 

彼は若干18才にして、スペインの強豪クラブ・レアル・マドリードに移籍した日本人選手です。彼はティーンエイジャーになる前から注目され、11才の時にこれもスペインの強豪クラブであるFCバルセロナの下部組織に入団しました。

 

彼は、これまでの日本サッカー史上、最も若い頃から世界的に活躍してる選手と言えるでしょう。今後の活躍が楽しみです。

 

そんな日本サッカー界の至宝、久保選手は、偶然凄い選手になったのではありません。たくさんの人々が彼の成長に貢献したでしょうが、その中で最も貢献度の高い存在は彼のご両親だと思います。

 

なぜなら久保選手は、サッカークラブでコーチから何年も指導を受けて頭角を現したのではなく、幼い頃から非凡の才があり、小学校2年生の時にはJリーグの下部組織にセレクションで合格し加入しました。

 

久保選手の父、久保健史(たけふみ)さんは、久保建英選手をどのように育てたのか、その子育てに関する本を出版しています。それは、とてもユニークなもので、参考になるところが多くあります。久保選手のご両親は、決して元プロ選手であったり、有名な指導者であったわけでもありませんが、ご自身たちでよく考え、スポーツと人間性に優れた子どもを育てるために、幼児期の子育てから様々な取り組みを行なっていました。

 

運動能力、スポーツスキルを磨くには、低年齢のうちからの取り組みが非常に重要になります。

 

運動神経の良し悪しは遺伝ではなく環境によって大きく左右されるため、親がどのような環境に子どもを置いたかによって大きく変わってきます。久保選手のご両親が、彼が幼い頃から、良い運動神経を身につけられる環境に彼を置いたことからも、そのことが分かると思います。

 

さて、それでは久保家ではどのような子育てが行われたのでしょうか?

 

今後このブログで、何回かに分けて、久保家の子育てに関して紹介していきたいと思います。今回はその第一回目です。

 

久保家の教育方針⑴ 家の居心地を良くしない

外遊びをたくさんさせるため、家の中で居心地良く過ごせるようにあえてしなかったそうです

 

リビングにはソファもテレビも置かなかったとか。

 

また、家の中で使うおもちゃはほとんど買わなかったそうです。

 

とにかく、家の居心地を良くし過ぎて、外に出るのを控えるような子どもに育てなくなかったのでしょうね。

 

確かに、ソファやテレビ、ゲームなどがあると、親、または、子どもはついついダラダラ過ごしてしまうと思います。

 

多くの保護者の方々は久保家のご両親のように、子どもが家の中でダラダラ過ごすよりも、外で元気よく遊んで欲しいと思うのではないでしょうか。

 

子どもが外遊びをすることは、心身の発達のためにも大切なことです。日本の文科省は、子どもの運動不足を改善すべく「幼児期に毎日合計60分以上、楽しく体を動かす」ことを勧めています

 

これは私の考えですが、久保家のように徹底的に家の中を居心地悪い?ものにする必要なないと思います。家の中での遊びを通しても、子どもは様々なことを学べると思います。

 

ただ、テレビやゲームなど、子供自身が能動的にならず、そのモノ自体が子どもを楽しませてるモノが家の中にあり過ぎるのは良くないと思います。遊ぶ力が身につきませんし、それこそ外遊びをしなくなってしまいます。

 

子どもが、家の中でも出来るだけ頭や体を使ったりして、能動的、積極的に遊ぶことは、将来に繋がる時間を過ごすことになると思います。

 

私が最近、この久保家の教育方針を知ってから取り組んでいることは、子どもと一緒に家にいる時はなるべくソファに座らないことです。一緒に床に座り、出来るだけ私自身も積極的に遊びに参加し、一緒に考え、アイディアを出し合いながら遊ぶように心がけています

 

以前までは、子どもには床で遊ばせ、私はソファで休んだり、ということがよくありました。または、一緒に遊んでても、隙あらば他のことをしたり、心ここに在らずで遊んでたり、というようなときもありました。

 

親子の時間は質が大切ですよね。

 

私の親が一生懸命私と遊んでくれた時間は今でも覚えています。その時間、記憶の積み重ねは、親子の信頼関係を強くすることになるでしょう。

 

子どもの心に残り、信頼関係を深くするクオリティタイムとするため、また、子どもを愛し、子どもに愛される親になるため、子どもと一緒にいる時はできる限り、子どもに心を注いで過ごしたいものです。