運動神経が良い!スポーツが大好き! そんな子どもを育てるために サッカーコーチのブログ

アデレードでサッカーレッスンを行なっているコーチのブログ。

レッスン終了時の嬉しい一言

今週はずっと雨でレッスンをお休みしていましたが、やっと今日レッスンをすることができました。

 

今週は家の中で過ごすことが多かったので、ちょっと久々のレッスンは良い気分転換にもなりました。というのも、我が家では三人中二人(妻と子)が手足口病にかかり、三日間缶詰状態で、子供の面倒を見ていました。

 

そんな今日のレッスンで、5才の子がレッスン終了時に「More!」と叫びました。

 

「レッスンをもっとやりたい!」という素直な声を聞けて嬉しかったです。

 

スポーツは子どもを夢中にさせる力を持っています。

 

レッスンを通して、子どもたちにそのスポーツの魅力に少しでも触れてもらい、「もっとやりたい!」と思えるようなレッスンをこれからも行なっていきたいです。

 

そのためには、子どもたちの興味関心、楽しさを損なわないようにレッスンを進めていく必要があります。また、子どもたちがより楽しめるように上達に導く必要もあります。

 

大人は"早く上手くなってほしい"と思うので、「上達」を求めすぎ、「楽しさ」を損なってしまうことがよくあると思います。そうすると、子どもは楽しさを失い、スポーツ=つまらない、となるので、そもそもプレーするのをやめてしまいます。

 

かと言って、上達に導くのを無視するのも子どものためにはならないので、この両者のバランスをうまく取ることが必要です。

 

バランス配分としては、楽しさに浸らせてあげつつ、たまにちょっと難しいことにトライするように導くと言った感じだと思います。

 

スポーツに出会ってまもない子どもは、「上達」ではなく「楽しさ」を求めてスポーツをします。なので、大人が願うように上達を目指してはくれません。だから、大人の側に求められるのは「忍耐」だと思います。そして、子どもが歩むプロセスを一緒に楽しんであげることでしょう。

 

これからも「とても楽しくて、着実に上達できるレッスン」を目指していきます。

上達が速い子どもの五つの特徴

子どもたちにサッカーを教えていると、上達が早い子どもとそうでない子どもが出てきます。

 

両者を分けるものとは何でしょうか?

 

「運動神経」でしょか?

 

運動神経もその一つですが、最も大きな要因ではないと私は思います。

 

「スポーツに取り組む時間の長さ・頻度」でしょうか?

 

時間と頻度ももちろん上達に大きく関わりますが、これも最も大きな要因ではないと思います。

 

では、どんな子どもがハイスピードで成長していくのでしょうか?

 

それは、その子どもの「心」や「人間性」に関わることです。

 

具体的に、上達が早い子どもの、五つの特徴を列挙してみます。

 

1.話をちゃんと聞ける

話を聞ける子どもは上達が早いです。なぜなら、コーチのアドバイスをよく聞いて、理解した上で、練習するからです。逆に話を聞けない子ども、または、話を聞いても理解しようとしない子どもは、自分の感覚で取り組むために上達が遅くなります。

 

2.目上の人に対するリスペクトがある

コーチに対するリスペクトがある子どもは、上達が早いです。そのような子どもは、コーチはコーチ(教える人)で、自分は生徒(教えを受ける人)という線引きをきちんと引いています。なので、コーチからスキルや知識を積極的に吸収し、学ぼうとする意欲に溢れています。

 

3.コミュニケーションが取れる

コミュニケーションが取れる子どもは、上達が早いです。コーチの説明を聞いて理解できなったらきちんと質問し、きちんと理解した上で練習に取り組もうとします。そのため、コーチが意図したとおりに練習を進めることができるのです。逆に、コミュニケーションがよく取れないと、コーチの考えてることや思ってることと、レッスン生のそれらとにギャップが生まれるため、効率的な練習をするのが難しくなります。

 

4.ルール・約束を守れる

試合や練習において、設定されたルールを守ろうとする子どもは上達が早いです。コーチは上達のために、なんらかのルールを設定します。そのルールを守ることで、スキルが獲得しやすくなったり、練習がスムーズに運んだりするからです。しかし、ルールを守れないと、練習や試合がめちゃくちゃになり、コーチの計画していたように子どもがスキルを身につけるのが難しくなります。

 

5.チャレンジ精神がある

何にでもトライし、一生懸命プレーする子どもは、もちろん上達が早いです。そもそも「上達する」ということは、「できなかったことができるようになる」ことを言うので、自然とチャレンジ精神が必要になります。二、三回やってできないようなことも、五回、十回と取り組む子どもはたくさんの成功体験を得ることができます。

 

ここで挙げた五つの特徴を一言でまとめると「スポーツマンシップ」と言えると思います。

 

このような特徴を子どもに身につけてもらうために「サカイク個人レッスン」があります。このレッスンでは、毎回カードを用いることで、スポーツマンシップに関わることを子どもに意識させます。

 

先ほど挙げた五つの特徴は、スポーツの世界だけでなく人生においても大切なことです。それらを子どもたちが身につけ、スポーツでも成功し、人生においても成功する人に育ってほしいと願っています。

親への感謝

我が子を応援する保護者の方々を見ていると、同じように私の両親が、私のサッカーを応援し、よくサポートしてくれたことを思い出します。

 

特に母は、試合を観戦し、応援するのが大好きで、市内で行われる試合はもちろん、市外や県外での試合にも足を運び、(一発で母だとわかる!!)甲高い声で応援してくれました。

 

その当時はあまり考えませんでしたが、今振り返って考えると、両親はサッカーが大好きな私の思いをとても尊重してくれていました。だから私は、小学校から高校までの12年間、サッカーを思う存分プレーすることができました。

 

私のサッカーをサポートするために、両親は多大な犠牲を払ってくれました。

 

・お金(道具の購入、合宿・遠征代の支払い )

・時間(試合会場までの送迎、保護者会への参加等)

・洗濯(日本は土のグランドが普通なので洗濯は本当に大変だったと思います。雨の中練習して帰ったとしても、母は何も言わずに、まず泥を落とすために手洗いし、その後洗濯機で洗ってくれました)

・お弁当、差し入れ

などなど

 

高校時代、部活の練習後、家に帰るのが9時を過ぎることもありましたが、母はご飯を用意し、お風呂の準備もして待ってくれていました。試合が2日続くような週末でも、母は次の日の朝までに洗濯して乾かしたユニフォームを毎回準備してくれました。

 

それらすべてを何の文句も言わずにやってくれた母は本当に凄いなと、今になって思います。

 

自分に惜しみなく与えてくれた両親への感謝を心に抱きつつ、今度は自分が我が子に惜しみなく与えることができるような親になりたいです。

サッカー広場開催

月曜日に「サッカー広場」という新しいプログラムを行いました。

 

日本ではグループレッスンをメインで教えていましたが、オーストラリアでは個人レッスンメインだったので、今回は久しぶりのグループレッスンでした。

 

グループレッスンのメリットは、何と言っても「楽しさ」です。みんなでボールを蹴ると楽しさが倍増します。反対にデメリットは、「あまり上達しないこと」です。上達していかないと楽しさが制限されるようになるので、理想的には「個人レッスン」と「グループレッスン」の2つを受けるのがベストです。

 

さて、今回グループレッスンをやってみて、グループレッスンの楽しさ以外のメリット、可能性を感じました。

 

人は、スポーツを通して様々なことを学び、身につけることができます。人間性や人格、態度などに面においても成長することができます。優れたスポーツ選手は、優れた技術を持っているだけでなく、優れた人間性・人格を持っています。

 

グループレッスンは、そのようなことを学ぶ、子どもたちの教育の場になりえます。

 

そもそもグループレッスンの中では、子どもたちにそのようなもの(友だちへの配慮やレッスンを受ける上での良い態度等)が求められるので、グループレッスンと子どもの精神的な面や態度には密接なつながりがあります。

 

そのグループレッスンで子どもたちが身につけることができることは、次の6つがあると思います。

 

⑴ 話を聞く態度

→コーチや仲間の話をきちんと聞くことを通して学ぶことができます。

 

⑵ リスペクト

→仲間や相手、コーチをリスペクトすること、または、ルールを尊重することを学ぶことができます。

 

⑶ コミュニケーション

→特にチームスポーツではコミュニケーションが大切になります。レッスンでもコーチや友達に対して、きちんとコミュニケーションを取るように教えます。

 

⑷ チャレンジ精神

→何事でも上達するにはチャレンジ精神が必要です。「チャレンジタイム」を設け、トライしてみることを褒めることで、チャレンジ精神を身につけることができます。

 

⑸ 挨拶

→どこの社会でも挨拶は大切です。コーチに会った時、また、レッスンが終わった後に、きちんと挨拶することを教えます。

 

⑹ リーダーシップ

→チームスポーツではキャプテン(リーダー)が存在します。レッスンの中であるレッスン生がキャプテンを務め、特定の役割を与えることで、人々をリードすることを体験してみることができます。

 

以上のような観点から、今後は「サッカー広場」を、単にサッカーを楽しむということを超えたプログラムにしようと考えています。

 

サッカー × 教育 ということで「サカイクレッスン」という名前で、定期的に行っていきます。

プリンは焼けなくても...

昨日、サッカーレッスンを終えて家に帰ると、妻が息子と一緒にプリンを作っていました

 

子どもと一緒にプリンをつくる...

 

私には絶対できないことです。

(もちろんやればできると思いますが、「子どもと一緒にプリンをつくる」と聞いたら俺には無理だと思います)

 

お菓子づくりはあまり興味がありませんし、自ら進んで子どもと一緒にやりたいともあまり思いません。もちろん、子どもがお菓子づくりを体験できるのはとても良いと思います!!

 

妻は、製菓学校で学んだ経験があるぐらいお菓子づくりが好きですし、教える上での知識や知恵、スキルもあるでしょう。それらは私には全くない事です。

 

逆に妻は、スポーツが苦手です。息子とスポーツをして遊ぶ姿はほとんど見ませんし、進んでやろうともしてません。まぁまだ息子は2歳であまりスポーツが出来ないということもありますが、それ以前に彼女はスポーツに関しては私に任せてくれています。

 

私は妻が無理してスポーツを息子とやってほしいとは思ってませんし、妻も私に無理してお菓子づくりを息子とやってほしいとは思ってないと思います。

 

夫婦で助け合い、補い合えば良いわけですね。もちろん、夫婦でどうにもならないことは、何とかしなければいけないことも出てくると思いますが、もしかしたら周り助けてくれる人がいるかもしれません。

 

私は、プリンは焼けなくても(お菓子づくりはできなくても)、サッカーは教えられます。この取り柄を生かし、これからも子どもたちの生活、人生にとって益となるサッカーレッスンを続けていきます。

子どもがスポーツで実を結ぶために② (9~12歳頃)

子どもの年齢は、スポーツの上達速度に影響を与えます。そのため、'いつ'スポーツを始めるかによって、その後どのようなスピードで、また、どれぐらいまで上達できるかが変わってきます。

 

最も上達が速い時期は「ゴールデンエイジ」と呼ばれる、3~12歳頃までです。この時期、子どもの神経系の発達が著しく、成人レベルまで急激に伸びます。この時期に運動やスポーツをすることで、運動神経は良くなり、 スポーツが上手くなります。

 

「ゴールデンエイジ」 と呼ばれるように、一生に一度の黄金期です

 

このゴールデンエイジは、三つの段階に分けられます。

 

⑴ プレ・ゴールデンエイジ(3~8歳※1)

⑵ ゴールデンエイジ(9~12歳)

⑶ ポスト・ゴールデンエイジ (13~14歳)※2

※1 それぞれのゴールデンエイジ の年齢による分類には個人差があります。

※2 ポスト・ゴールデンエイジ の時点で神経系の発達はほぼ止まります。運動神経を鍛えるのに適した時期は3~12歳までです。

 

その中で、最も上達が速い時期は、⑵の9~12歳頃です。

 

この期間は、神経系の発達に伴い、それまでとは違って、より自分が思ったように身体を動かせるようになります。

 

そして、プレ・ゴールデンエイジの期間に基本的な動作・技術を身につけていると、大人が驚くような複雑な技術も出来るようになります。

 

しかも、上達スピードが速いため、動きを見ただけですぐに理解し、技術を習得できることもあります。

 

この一気に成長できるチャンスの期間に、どれだけ成長できるかは、その前の年代、3~8歳までの土台が鍵になりますので、子どもがスポーツで実を結べるかどうかは、3~12歳までにかかっています。

 

子どものスポーツにおける成長は、木の成長に例えると...

⑴ 3~8歳までの期間にしっかりと根を伸ばします。

 →基礎的な運動能力を伸ばし、基本的なスポーツ動作、スキルを身につけます。

⑵ 9~12歳までの期間に今度は幹を太く、長くし、多くの枝を伸ばします。

 →運動能力をさらに伸ばし、スポーツの応用的な技術・スキルを身につけます。

 

この二つのステップがあって、スポーツで豊かな実を結ぶことができます(立派な木に育つことができます)。

 

特に子どもがスポーツを専門的に行っていくことを願っている場合は、このゴールデンエイジの期間に様々な応用的スキルを養えるような環境に置いてあげることで、人生に一回しかない技術習得に有利な期間を最大限に活用することが出来ます。

子どもがスポーツで実を結ぶために①(3~8歳)

運動神経を鍛えるのは早ければ早い方が良いですが、一般的に12歳頃までが大切だと言われます12歳までは人生に一度の運動神経を鍛えるビックチャンスです。その運動神経がググッと伸びる黄金のような時期?を「ゴールデンエイジ」と呼びます

 

子どもがスポーツで実を結ぶことができるかどうか(生涯を通してスポーツから喜びや健康を得られるかどうか)は、このゴールデンエイジの期間が鍵になります。

 

ゴールデンエイジは三つの段階に分けられます。

 

⑴ プレ・ゴールデンエイジ(3~8歳※1)

⑵ ゴールデンエイジ(9~12歳)

⑶ ポスト・ゴールデンエイジ (13~14歳)※2

※1 それぞれのゴールデンエイジ の年齢による分類には個人差があります。

※2 ポスト・ゴールデンエイジ の時点で神経系の発達はほぼ止まります。運動神経を鍛えるのに適した時期は3~12歳までです。

 

さて、この三つの段階の中で、最も重要なのはどの段階でしょうか?

 

もちろんどの段階も重要ですが、私は「プレ・ゴールデンエイジ」が最も重要だと考えます。

 

この時期にスポーツや運動の土台が形成されないと、その先の可能性がかなり小さくなってしまうからです。木に例えるならば、根を小さく張れず、大きな木に成長することが難しくなります。

 

プレ・ゴールデンエイジは、子どもがスポーツで実を結ぶための大切なファーストステップであり、根を張る時期です。

 

大きな木に育ち、実を豊かに実らせるためには、しっかりと根を張ることが必要です。

 

3~8歳までの子どもは、中々自分の思い通りに身体を動かすことができません。そのため、保護者の方々は「まだスポーツを習わせるのは早いのでは」と考えてしまうことがあります。しかし、この年代の子どもは神経系の発達が著しく大人とほぼ同じぐらいまで神経系が出来上がるので、難しく見える動きや技術でも練習すればかなり出来るようになるのです。

 

プレ・ゴールデンエイジの段階で様々な遊び、運動、スポーツを経験させてあげることによって、神経回路が多面的につながります。そして、基本的な運動能力やスポーツの基本的動作が身につけられれば、年代が進んだ時の専門性の高い技術習得の速さや広さ、深さが全く異なるものになります。

 

多くの場合、プレ・ゴールデンエイジまでは子どものスポーツライフは親の選択によるものが多いと思います。

 

しかし、プレ・ゴールデンエイジでしっかりと根を張ることができたならば、その先の選択肢はかなり広がり、子ども自身でやりたいスポーツを選択し、さらにスポーツにやり甲斐を見出し、実を結んでいくことが出来るでしょう。

 

重ねて言いますが、そのためには3~8歳までの時期がとても大切です。

 

子どもの将来を広げ、スポーツで実を結ぶためのお手伝いをこれからもしていきます。レッスンでは、3-8才のお子様にこのプレゴールデンエイジに沿ったレッスンを行い、日常生活では経験できないような様々な運動・動作を身につける機会を提供いたします。